子どもがむし歯になりやすい理由とは？

皆さんこんにちは。

山本歯科医院です。

お子さまのお口の健康を考える上で、「乳歯と永久歯の違い」を理解しておくことはとても大切です。

乳歯と永久歯では、いくつかの点に違いがあり、むし歯の発症リスクも大きく異なっているからです。

そこで今回は、「子どもがむし歯になりやすい理由」についてかんたんにご説明します。

子どもの歯は、大人の歯よりも「やわらかい」です。

歯を構成している要素はまったく同じなのですが、成熟度が低いため、永久歯ほど硬くはないのです。

とはいえ、触ったら形が変わるほどやわらかいわけではなく、あくまでそれは分子レベルのようなとても細かい話です。

具体的には、酸刺激に抵抗する「耐酸性能」が低く、むし歯によって溶かされやすくなっています。

乳歯の表面には、目では確認できない「ミクロの穴」が無数にあいています。

空洞が多いと、そこから物質が入り込みやすくなりますよね。

その結果、「むし歯のリスクも上昇」するのです。

これはどちらかというと、むし歯の進行速度に関係する乳歯の特徴ですね。

乳歯にもエナメル質と象牙質が存在していますが、いずれも「永久歯の半分の厚み」しかありません。

ですから、乳歯は一度むし歯にかかると、あっという間に進んでいってしまうのです。

それだけに早期治療が極めて重要となります。

子どもは6歳くらいから「混合歯列期（こんごうしれつき）」に入ります。

子どもの歯と大人の歯が入り乱れる時期で、歯並びも安定しなくなり、磨き残しが多くなります。

そのため、上手に磨けないというお子さまは、定期的な検診を受けることをおすすめします。

むし歯が発生していないかチェックするだけでなく、適切な歯磨きの方法もわかりやすくお伝えします。

このように、子どもというのは大人よりむし歯になりやすくなっていますので、十分注意しましょう。

親御さまによるケアだけでは、むし歯をしっかり予防するのは難しいので、歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアもご活用ください。